ドキドキしていた
夏祭りのステージで踊る
ベリーダンスのお姉さん達の
妖艶さに見とれていた
家族で見た富良野のへそ祭り思い出した
だけど、ドキドキはそれだけではなかった
並みいる露天のプロの人達に並んで
かあさん、、ぼくは…
時代遅れの七輪で焼いた
コーヒー豆を売ろうとしていたんだ。。
(音楽イン)
「おじさん、おじさんが焼いたの?」
ぼくは誰のことか一瞬わからなかったんだ
若いお母さんが聞いて来た
まだお兄さんのつもりだったぼくは知らないうちに
小さな工房建てて炭で焼いていることや
バイクで届けていることを説明していたんだ。
そのうち、町内のハシヅメのおじさんや
ミヤタのおばさん、PTAん時の母さん達が
来てくれたんでぼくのドキドキは
無くなって、いつの間にか雨もあがってたんだ
雨でぬかるんでいた心に日が射して
晴れやかな気持ちになってたんだ
涼しい風が吹き出し暑い夏もようやく終わりを告げ
この足久保にも爽やかな秋が訪れようとしていた
それがこの夏の出来事だった。。